ユニバーサルデザインとは何か

生活関連での事例

 

前項で7つの定義を示しましたが、これをまとめると、公平、柔軟、簡単、理解、安全、省力、空間、という単語になりますが、ユニバーサルデザインを採用している事例としては、生活関連、都市環境、交通関連という3グループに分けて整理するのがかわりやすいと思います。

 

その中の生活関連ですが、ここでは更に住まいや日用品と家電類製品に分けることができます。住まいや日用品での例ではシャンプーなどのポンプ式の容器が該当しています。

 

これはシャンプーとリンスを一般的に利用する人が多いと思いますが、これらのボトルのポンプ部分の形状が実はシャンプーとリンスでは違うことにお気づきだったでしょうか。この目的は視覚障害の人でも区別が容易にできるための配慮で、それ以外にも洗髪中は目を閉じている場合が多いので一般の人でも便利だということです。

 

家電製品では、斜め前に取り出し口がある洗濯機がわかりやすい例です。従来の上の取り出し口と比較すると、背の低い人や車いすの人でも扱いやすく、作動の様子も確認しやすくなっているので便利で、しかも、洗濯機の上を物が置ける有効スペースとしても利用できるデザインとなっています。

 

パソコンでもプログラムを元に戻す「Undo機能」などが、ユニバーサルデザインとして既に浸透しています。