ユニバーサルデザインとは何か

都市環境での事例

 

都市環境での適用はビル関連、公園や道路、情報設備という3つに分類できます。ビル関連では、階段で高さの異なる手すりが該当しており、これで背の高い人や低い人がそれぞれ持ちやすくなっています。これはエスカレーター手前の手すりなどでも応用されています。

 

又、階段の段差が認識しやすいように段の先端を色分けするのもユニバーサルデザインです。公園や通路でよく見かけるのが通路の点字ブロックに発光ダイオードが内臓されているタイプで、これは主に弱視の人に対する配慮となっていて、一般の人でも夜間では大変便利なものです。

 

自動販売機で最近よく見かけるのが、硬貨投入口と商品の選択ボタン、商品の取り出し口が中央に集まっているタイプの自動販売機です。これなら車いすの人や小柄なお年寄りでも操作がしやすく、操作部分の下の荷物台も実に便利です。

 

公共の広場などにある表示板も随分と変わりました。音声案内や可変文字情報、センサー探知などに大型誘導版も加わり、誰にでも案内機能がわかりやすくなっています。

 

同時にピクトグラムもわかりやすいものになっています。最近ではシンプルな図案化によって、言語に頼らない表示機能として、まさにユニバーサルデザインの代表だともいえるでしょう。